1947-09-30 第1回国会 参議院 本会議 第34号
群馬縣伊勢崎市、桐生市及び足利市附近のごときは、赤城山の松根掘り及び戦車隊演習場の建設等の無謀なる開墾によりまして、全山より山津波式の洪水が押し寄せて参りまして、土砂を以て家屋田畑を埋没し、死者数百名を出した等誠にその惨状は目を蔽うものがあります。ために赤城山は山容改まる観を呈しております。これ砂防を等閑に附した結果であります。
群馬縣伊勢崎市、桐生市及び足利市附近のごときは、赤城山の松根掘り及び戦車隊演習場の建設等の無謀なる開墾によりまして、全山より山津波式の洪水が押し寄せて参りまして、土砂を以て家屋田畑を埋没し、死者数百名を出した等誠にその惨状は目を蔽うものがあります。ために赤城山は山容改まる観を呈しております。これ砂防を等閑に附した結果であります。
私、岩手、宮城兩縣を實地調査いたしましたところが、今囘の水害には特徴がありまして、岩手縣の水害は中央山脈を中心とした豪雨が、やや山津波式の形によつて被害を大ならしめておる。第二囘目の岩手縣におけるものは、降雨水量による北上川の氾濫が中心になつておる。宮城縣は普通の水害の轍を踏んでおりまして、河川の改修が不完全であるというところに被害の大いなる原因をなしております。